2014年11月29日
その他の支援火器
こんにちは。
今回は榴弾を使用した火器についての考察を始めたいと思います。
以前武器中隊の項でも榴弾について紹介しましたが、比較的軽量で一般部隊で個人運用されていると思われるものに焦点をあてます。
さて、まずは擲弾筒M203、M32についてです。
M203とM32は共にMk.19と同口径の40mmグレネードを使いますが、弾薬の性能が大きく異なり初速は遅めで射程も1/10程度、対歩兵か軽車両対応しかできません。
しかし、手榴弾と迫撃砲の中間程度の射程で歩兵相手なら制圧可能で弾薬の特性上発射器を軽量にできるので非常に有用です。
更に弾薬種類も豊富で暴徒鎮圧などにも使用できます。
これらの40mmグレネードは戦闘部隊に於いては主に射撃班長(Cpl)が使用します。
M203はライフル下部にマウントでき、M4などで銃身のステップカットが為されているのはこのM203をマウントする為です。
M32は南アフリカのアームスコー社が開発したMGL140の米軍モデルで、40mmグレネードを6発、リボルバーのように装填し、ダブルアクションで発射します。
外観上の特徴は大きく仰角の取れるストック、角度変更が容易なサイトなどです。
こちらは大きく嵩張り、更に6kgという大重量がある為運用に難があるようですが、6発を素早く叩き込めるうえに光学サイトのお陰で精度も高い為実用的なようです。
続いて迫撃砲ですが、M224 60mm迫撃砲が小隊の迫撃砲班で運用されています。
こちらは10kg程と軽量ながら個人運用できる兵器としては長い3.5kmの射程、山なり射撃が容易で榴弾の効果も大きいです。
しかし精密な攻撃や近距離での対応は出来ません。
形状が単純な為口径80mmのM252と見分けにくいですが、M252にはハイダー?が付いていたり運用に大人数で取り組むようです。
ロケットはM72LAWがあります。
こちらはヴェトナム戦時に対戦車ロケットとして採用されましたが、現在でも使用されています。
66mmという小口径なので対戦車戦闘はできませんが、対陣地や対人戦闘に於いては効果を発揮できるようです。
これだけ長く使用されているのは軽量で弾が小さいので携行性も高く、価格も安く使い捨てで手頃な為でしょう。
次回は訓練用装備についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
続きを読む
今回は榴弾を使用した火器についての考察を始めたいと思います。
以前武器中隊の項でも榴弾について紹介しましたが、比較的軽量で一般部隊で個人運用されていると思われるものに焦点をあてます。
さて、まずは擲弾筒M203、M32についてです。
M203とM32は共にMk.19と同口径の40mmグレネードを使いますが、弾薬の性能が大きく異なり初速は遅めで射程も1/10程度、対歩兵か軽車両対応しかできません。
しかし、手榴弾と迫撃砲の中間程度の射程で歩兵相手なら制圧可能で弾薬の特性上発射器を軽量にできるので非常に有用です。
更に弾薬種類も豊富で暴徒鎮圧などにも使用できます。
これらの40mmグレネードは戦闘部隊に於いては主に射撃班長(Cpl)が使用します。
M203はライフル下部にマウントでき、M4などで銃身のステップカットが為されているのはこのM203をマウントする為です。
M32は南アフリカのアームスコー社が開発したMGL140の米軍モデルで、40mmグレネードを6発、リボルバーのように装填し、ダブルアクションで発射します。
外観上の特徴は大きく仰角の取れるストック、角度変更が容易なサイトなどです。
こちらは大きく嵩張り、更に6kgという大重量がある為運用に難があるようですが、6発を素早く叩き込めるうえに光学サイトのお陰で精度も高い為実用的なようです。
続いて迫撃砲ですが、M224 60mm迫撃砲が小隊の迫撃砲班で運用されています。
こちらは10kg程と軽量ながら個人運用できる兵器としては長い3.5kmの射程、山なり射撃が容易で榴弾の効果も大きいです。
しかし精密な攻撃や近距離での対応は出来ません。
形状が単純な為口径80mmのM252と見分けにくいですが、M252にはハイダー?が付いていたり運用に大人数で取り組むようです。
ロケットはM72LAWがあります。
こちらはヴェトナム戦時に対戦車ロケットとして採用されましたが、現在でも使用されています。
66mmという小口径なので対戦車戦闘はできませんが、対陣地や対人戦闘に於いては効果を発揮できるようです。
これだけ長く使用されているのは軽量で弾が小さいので携行性も高く、価格も安く使い捨てで手頃な為でしょう。
次回は訓練用装備についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
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2014年11月22日
CQB?
こんにちは。
今回は近接戦闘火器についての考察を始めたいと思います。
まずは近距離戦に於いて絶大な威力を発揮する散弾銃、M1014です。
こちらは一般的な12ゲージの散弾銃なので通常散弾、スラッグ弾、ドアブリーチング弾などが使え、特にドアブリーチング弾は金属粉を射出するため射程が15cm程度で跳弾もなく安全です。
そしてこの銃はセミオートで迅速な射撃が可能なので突入作戦等で用いられます。
豊富な弾種があるモスバーグM590も少数ですが未だに使用例があります。
続いては中距離まで対応できるSMGについてです。
世界各国で採用されたMP5は海兵隊でも海軍モデルのMP5Nが採用されました。
更にAR-15の縮小版に9mm弾を対応させた、Colt 9mm SMG も納入されました。
これらの9mmSMGは海兵隊使用火器一覧に含まれて紹介される事が多いですが、M4ライフルがSMGの役割をも果たせるようになった以降はその姿はほとんど見られず、倉庫でモスボール化されているのかと思います。
特にColt 9mm SMGに至っては実用例が見つけられないレベルとなってしまっています。
次回は支援火器についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
今回は近接戦闘火器についての考察を始めたいと思います。
まずは近距離戦に於いて絶大な威力を発揮する散弾銃、M1014です。
こちらは一般的な12ゲージの散弾銃なので通常散弾、スラッグ弾、ドアブリーチング弾などが使え、特にドアブリーチング弾は金属粉を射出するため射程が15cm程度で跳弾もなく安全です。
そしてこの銃はセミオートで迅速な射撃が可能なので突入作戦等で用いられます。
豊富な弾種があるモスバーグM590も少数ですが未だに使用例があります。
続いては中距離まで対応できるSMGについてです。
世界各国で採用されたMP5は海兵隊でも海軍モデルのMP5Nが採用されました。
更にAR-15の縮小版に9mm弾を対応させた、Colt 9mm SMG も納入されました。
これらの9mmSMGは海兵隊使用火器一覧に含まれて紹介される事が多いですが、M4ライフルがSMGの役割をも果たせるようになった以降はその姿はほとんど見られず、倉庫でモスボール化されているのかと思います。
特にColt 9mm SMGに至っては実用例が見つけられないレベルとなってしまっています。
次回は支援火器についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
2014年11月15日
ハンドガン
こんにちは。
今回はハンドガンについての考察を始めたいと思います。
海兵隊に採用されているハンドガンはM9、M9A1、MEU Pistol、M45A1 CQBPなどがあります。
MEU PISTOLやM45はMEUで運用されていますが、海兵隊の中でも有名ですのでこの項にて考証致します。
M9はベレッタ社の開発した92Fの米軍採用モデルで大きく切り開かれたエジェクションポートが特徴的で、ここの周辺スライドの強度が保てずに暴発したこともありましたが、現在は改良が進んでいるようです。
ランヤードリングがあるのでMP(Military Polis)や海上で運用する際ランヤードを使用している場合もあります。
M9A1は旧式化したM9を改修したモデルでレイル追加やレシーバー、ハンドガードの改良などの変更が見られます。
フルオート可能なマシンピストル化はされていないので悪しからず。
M9は曲線的で美術品のような印象がありましたが、こちらは直線的で無骨なデザインとなっております。
そもそもの使用者が少ない為か未だM9も現役のようです。
.45ACP信仰の強いMEUで特別に造られているハンドガンは.45ACPの代名詞、M1911A1のクローンモデルのようなものが多いです。
MEU Pistol はM9でない新規の.45ACPを用いるハンドガンを購入する予算の確保ができないため、モスボール化されていた中でも状態の良いM1911A1を利用し、レシーバー以外を新調することで生まれました。
何故レシーバー以外かと言うと軍において登録されるのはレシーバーの方なのでそれ以外を購入する際は修復用の予算が下りる為だそうです。このような所も海兵隊らしいですね。
さて、こうしてM1911A1改めMEU Pistolとして再び役目を務めることとなりましたが、その複雑な生い立ちのためかハンドメイド品のように時期などによって細部がかなり異なります。
よって、東京マルイ製のM.E.U.ピストルは架空銃のような、そうでないような微妙な位置付けになるかと思われます。
続いてM45A1ですが、こちらは民生品としてほぼ同等のものがモデルアップされている面白いハンドガンです。
データマトリクスコードが刻印されていることやレイルが刻まれていること、そしてこの派手な色、G10グリップが非常に特徴的なデザインとなっています。
こういった個性に富んだハンドガンを採用しているMEUですが、もちろん一般で使用されるM9/M9A1もよく見受けられます。
ハンドガンの運用についてですがよく自分の愛銃を持ち込む、などの話を聞きますがあまりそういったものは現在においては現実的でないかと思われます。
ホルスターは腰、太腿、胸が一般的です。
そして使用者ですが基地警備や下士官、狙撃手の護身用などは有名ですが、軽機関銃手も所持することがあるそうです。
所持弾薬が多く、銃本体も重いのに更に装備重量を重くすることを不思議に思うかもしれませんが、他者より弾をばら撒く為ジャム発生率が高く、咄嗟に近距離の相手に対応する事も難しいからだそうです。
近距離対応についてですが、CQB訓練の様子から推察すると過度なスイッチングは行わず、基本的に小銃にてCQBも対応するようです。
予備マガジンも2個程度な所からピストルは所詮保険替りに運用しているに過ぎないようです。
いつ使うか分からないハンドガンを支給されるぐらいなら代わりにM203を持ち歩きたい、と願い出る下士官も多いようです。
次回はその他の近接戦闘火器についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
今回はハンドガンについての考察を始めたいと思います。
海兵隊に採用されているハンドガンはM9、M9A1、MEU Pistol、M45A1 CQBPなどがあります。
MEU PISTOLやM45はMEUで運用されていますが、海兵隊の中でも有名ですのでこの項にて考証致します。
M9はベレッタ社の開発した92Fの米軍採用モデルで大きく切り開かれたエジェクションポートが特徴的で、ここの周辺スライドの強度が保てずに暴発したこともありましたが、現在は改良が進んでいるようです。
ランヤードリングがあるのでMP(Military Polis)や海上で運用する際ランヤードを使用している場合もあります。
M9A1は旧式化したM9を改修したモデルでレイル追加やレシーバー、ハンドガードの改良などの変更が見られます。
フルオート可能なマシンピストル化はされていないので悪しからず。
M9は曲線的で美術品のような印象がありましたが、こちらは直線的で無骨なデザインとなっております。
そもそもの使用者が少ない為か未だM9も現役のようです。
.45ACP信仰の強いMEUで特別に造られているハンドガンは.45ACPの代名詞、M1911A1のクローンモデルのようなものが多いです。
MEU Pistol はM9でない新規の.45ACPを用いるハンドガンを購入する予算の確保ができないため、モスボール化されていた中でも状態の良いM1911A1を利用し、レシーバー以外を新調することで生まれました。
何故レシーバー以外かと言うと軍において登録されるのはレシーバーの方なのでそれ以外を購入する際は修復用の予算が下りる為だそうです。このような所も海兵隊らしいですね。
さて、こうしてM1911A1改めMEU Pistolとして再び役目を務めることとなりましたが、その複雑な生い立ちのためかハンドメイド品のように時期などによって細部がかなり異なります。
よって、東京マルイ製のM.E.U.ピストルは架空銃のような、そうでないような微妙な位置付けになるかと思われます。
続いてM45A1ですが、こちらは民生品としてほぼ同等のものがモデルアップされている面白いハンドガンです。
データマトリクスコードが刻印されていることやレイルが刻まれていること、そしてこの派手な色、G10グリップが非常に特徴的なデザインとなっています。
こういった個性に富んだハンドガンを採用しているMEUですが、もちろん一般で使用されるM9/M9A1もよく見受けられます。
ハンドガンの運用についてですがよく自分の愛銃を持ち込む、などの話を聞きますがあまりそういったものは現在においては現実的でないかと思われます。
ホルスターは腰、太腿、胸が一般的です。
そして使用者ですが基地警備や下士官、狙撃手の護身用などは有名ですが、軽機関銃手も所持することがあるそうです。
所持弾薬が多く、銃本体も重いのに更に装備重量を重くすることを不思議に思うかもしれませんが、他者より弾をばら撒く為ジャム発生率が高く、咄嗟に近距離の相手に対応する事も難しいからだそうです。
近距離対応についてですが、CQB訓練の様子から推察すると過度なスイッチングは行わず、基本的に小銃にてCQBも対応するようです。
予備マガジンも2個程度な所からピストルは所詮保険替りに運用しているに過ぎないようです。
いつ使うか分からないハンドガンを支給されるぐらいなら代わりにM203を持ち歩きたい、と願い出る下士官も多いようです。
次回はその他の近接戦闘火器についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
2014年11月09日
ナイフ
こんにちは。
今回からは近接戦用兵器についての考察を始めたいと思います。
まずは最も接敵距離が近い場合に使用されると思われる、ナイフについてです。
現行海兵隊のナイフはKa-Bar、オンタリオ社のOKC-3Sなどが代表的です。
Ka-BarはWW2頃から使われているナイフで着剣機構やマルチツールとしての機能は無く、純粋な"剣"としての側面が強く、海兵隊を代表する武器として装飾用としても使われます。
カラーは黒、茶の2種類があります。
続いてOKC-3Sですが、こちらは陸軍で採用されているM9銃剣のように銃剣やマルチツールを備えた近代的なナイフとなっております。
しかし、コンバットナイフとしてはかなり大型で、機能もノコギリ程度しか付いておらずやはり"剣"としての機能を重視する所に海兵隊らしさを感じます。
これらのナイフですが背中の手の届かないと思われる所にマウントされている事が多いので、ヴェトナム戦時に多用された散弾銃の委託射撃のようにいざという時には味方に委託するのではないかと思います。
次回はハンドガンについてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
今回からは近接戦用兵器についての考察を始めたいと思います。
まずは最も接敵距離が近い場合に使用されると思われる、ナイフについてです。
現行海兵隊のナイフはKa-Bar、オンタリオ社のOKC-3Sなどが代表的です。
Ka-BarはWW2頃から使われているナイフで着剣機構やマルチツールとしての機能は無く、純粋な"剣"としての側面が強く、海兵隊を代表する武器として装飾用としても使われます。
カラーは黒、茶の2種類があります。
続いてOKC-3Sですが、こちらは陸軍で採用されているM9銃剣のように銃剣やマルチツールを備えた近代的なナイフとなっております。
しかし、コンバットナイフとしてはかなり大型で、機能もノコギリ程度しか付いておらずやはり"剣"としての機能を重視する所に海兵隊らしさを感じます。
これらのナイフですが背中の手の届かないと思われる所にマウントされている事が多いので、ヴェトナム戦時に多用された散弾銃の委託射撃のようにいざという時には味方に委託するのではないかと思います。
次回はハンドガンについてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ