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Posted by ミリタリーブログ at

2015年01月10日

アイアンサイト

あけましておめでとうございます。

今回はアイアンサイト、特にAR15系列のBUIS(Back Up Iron Sight)についての考察を始めたいと思います。

かつて海兵隊の主力小銃がM16A1やA2だった頃はネジで留めることで一応使用できますが基本的に光学機器を載せず、備え付けのキャリングハンドルのピープサイトを唯一の照準の頼りとしていました。



しかし時代は変わり、2000年代に入るとM16A4やM4カービン等フラットトップレシーバーでキャリングハンドルの着脱が可能な小銃が主力となりACOGを搭載することが一般的となりました。

過渡期にはACOGをM16A2やA4のキャリングハンドル上に搭載することもありましたが、数年でそのスタイルは見なくなりました。



海兵隊は切り込み部隊という特性上装備品の損傷率も高いので、A2からA4へ完全移行してからもしばらくの間はACOGのバックアップの為にキャリングハンドルをACOGの前方やフォアグリップ代わりに利用していました。



最終的に戦場がイラクからアフガンに移る頃にはそのスタイルも見ることができなくなりました。

とはいえ、海兵隊の採用しているACOG、すなわちTA31にはTA01のようなBUISは備えられていない為、破損した場合大きな戦力低下に繋がります。


TA01

そのため、半数ほどは2種類どちらかのBUISを装備しています。

1つ目はMaTech社の600mBUISというもので横のレバーを用いて200m~600mまで50m刻みで簡単に調節できます。





画像は特殊の方のようですが残念ながら実際に展開している使用例がこちらしかありませんでした……

もう一つはMaTechのものよりは使用例が少ないですが、KAC(Knight's Armament Co.)社の200-600m BUISというものでM27 IAR向けのものとほぼ同一品です。



民間向けもありますが、海兵隊向けモデルには大きくUSMC刻印が施されています。



MaTechのものと性能差はほとんどありませんが距離調節が回転ダイアル式なので即座に照準するのには不適かもしれません。

これら2つとも所詮はバックアップ用なのでキャリングハンドルのピープサイトのように近距離と遠距離それぞれに対応できるサイトまでは備えておらずまた、展開する為には一度ACOGを外す必要があります

そしてこれらのBUISを装備していない隊員も半数程度いますがそれはACOG後方にBUISを取り付けてしまうとACOG取り付け位置を若干前方へ移さなければいけない為、肝心の通常時の射撃に支障をきたしてしまうからでしょう。



次回はまた光学機器に戻り、暗視装置についてのお話です。

それでは、また( ´ ▽ ` )ノ  

Posted by ざき at 20:00Comments(0)Weapon outer parts