2014年12月13日
Trijicon
こんにちは。
今回は光学機器、特にTrijicon社製のACOGスコープについての考察を始めたいと思います。
使用銃器により適正な倍率や用途が異なるのでそれぞれ専用のものが用意されていますが集光部や対物レンズ側のルーフ、左側面のデータマトリクスコードと細かな刻印、右側面のTrijicon ACOGの凸刻印があることは共通しています。
集光部で取り入れた光でドットを光らせ、夜間や暗所では放射性物質のトリチウムの発光で光を補う為電池切れ等の心配はありませんが、トリチウムの半減期は12年と短めなので時間経過とともに自然発光は弱くなります。
オプションとしてキルフラッシュが付属していますが、装着すると光の反射を抑えられる反面視界明度が80%ほどに落ちてしまうので使用率は半々程度です。
まず、一番知名度が高いAR15小銃向けモデルはTA31RCOですがM4向けはTA31RCO-M4CP、M16A4向けはTA31RCO-A4CPといいます。
しかし外見上の違いは刻印とキャリングハンドルに設置できるかどうか程度の違いのみで、M4がAN/PVQ31B、A4がAN/PVQ31Aという名前で採用されています。
倍率は4x32で800mまで対応できます。
右利きだと銃を保持する際に必然的にネジが自分のほうへ向いてしまい引っかかる為かマウント部分を左ネジから右ネジに付け替えたり、ハイマウントにするためにLaRue社のLT622やGDI社のR-COM(Combat Optic Mount) E-Modelに換装したりと小規模な個人改良はあるようです。
ネジの付け替え
LT622
R-COM
LT622は市販のLT100というモデルのマウントを海兵隊からの依頼により留め具の位置を左右反転して製造したものです。
先程のネジの付け替えと同じように装備との干渉が気になる現場の声が大きかったのでしょうかね?
付属のポーチも用途は不明ですが装備していることがあります。(先頭腰部)
M249/M27IAR向けのモデルはTA11SDO-CPといものでSU-258/PVQ Squad Day Optic(SDO) という名前で採用されています。TA31との外観上の大きな違いはスコープの大きさと上に載ったバックアップ用のミニドットサイトです。
倍率は3.5x35で1000mまで対応できます。
しかし、M249もM16等と同じ5.56mm弾を用いるので弾道特性がそこまで違わない為かTA31が用いられていることもあります。
続いてM240向けモデルですが、こちらはTA11よりさらに大型のTA648というものでSU-260P Machine Gun Day Optic(MDO)という名前で採用されています。
上部に設置された2段のレイル、サイト後部の集光パーツが特徴的です。
バックアップ用としてTA11のものと同じようなドットサイトが搭載されていることが多いです。
倍率は6x48で1200mまで対応できます。
ACOGはこのように個人火器全般に用いられていますが欠点もあり、小型化の為に用いられた非球面レンズの影響でアイレリーフが極端に短く、覗き込むように照準しなければならないのでリコイルで目に接眼レンズの淵が当たってしまったり、そもそもこの非球面レンズがとても高額でただでさえ貧乏軍隊の海兵隊の戦費調達を困難にさせてしまっています。
次回はその他のスコープ、サイト等についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
今回は光学機器、特にTrijicon社製のACOGスコープについての考察を始めたいと思います。
使用銃器により適正な倍率や用途が異なるのでそれぞれ専用のものが用意されていますが集光部や対物レンズ側のルーフ、左側面のデータマトリクスコードと細かな刻印、右側面のTrijicon ACOGの凸刻印があることは共通しています。
集光部で取り入れた光でドットを光らせ、夜間や暗所では放射性物質のトリチウムの発光で光を補う為電池切れ等の心配はありませんが、トリチウムの半減期は12年と短めなので時間経過とともに自然発光は弱くなります。
オプションとしてキルフラッシュが付属していますが、装着すると光の反射を抑えられる反面視界明度が80%ほどに落ちてしまうので使用率は半々程度です。
まず、一番知名度が高いAR15小銃向けモデルはTA31RCOですがM4向けはTA31RCO-M4CP、M16A4向けはTA31RCO-A4CPといいます。
しかし外見上の違いは刻印とキャリングハンドルに設置できるかどうか程度の違いのみで、M4がAN/PVQ31B、A4がAN/PVQ31Aという名前で採用されています。
倍率は4x32で800mまで対応できます。
右利きだと銃を保持する際に必然的にネジが自分のほうへ向いてしまい引っかかる為かマウント部分を左ネジから右ネジに付け替えたり、ハイマウントにするためにLaRue社のLT622やGDI社のR-COM(Combat Optic Mount) E-Modelに換装したりと小規模な個人改良はあるようです。
ネジの付け替え
LT622
R-COM
LT622は市販のLT100というモデルのマウントを海兵隊からの依頼により留め具の位置を左右反転して製造したものです。
先程のネジの付け替えと同じように装備との干渉が気になる現場の声が大きかったのでしょうかね?
付属のポーチも用途は不明ですが装備していることがあります。(先頭腰部)
M249/M27IAR向けのモデルはTA11SDO-CPといものでSU-258/PVQ Squad Day Optic(SDO) という名前で採用されています。TA31との外観上の大きな違いはスコープの大きさと上に載ったバックアップ用のミニドットサイトです。
倍率は3.5x35で1000mまで対応できます。
しかし、M249もM16等と同じ5.56mm弾を用いるので弾道特性がそこまで違わない為かTA31が用いられていることもあります。
続いてM240向けモデルですが、こちらはTA11よりさらに大型のTA648というものでSU-260P Machine Gun Day Optic(MDO)という名前で採用されています。
上部に設置された2段のレイル、サイト後部の集光パーツが特徴的です。
バックアップ用としてTA11のものと同じようなドットサイトが搭載されていることが多いです。
倍率は6x48で1200mまで対応できます。
ACOGはこのように個人火器全般に用いられていますが欠点もあり、小型化の為に用いられた非球面レンズの影響でアイレリーフが極端に短く、覗き込むように照準しなければならないのでリコイルで目に接眼レンズの淵が当たってしまったり、そもそもこの非球面レンズがとても高額で
次回はその他のスコープ、サイト等についてのお話です。
それでは、また( ´ ▽ ` )ノ
Posted by ざき at 20:00│Comments(6)
│Weapon outer parts
この記事へのコメント
こんにちは!
トリジコンACOGにキルフラッシュ付けるとやはり視界とか悪くなったりするんですね!
自分もレプリカのACOGに付けようか迷っている所なんですよ(笑)
でも被弾するのこわいし…
トリジコンACOGにキルフラッシュ付けるとやはり視界とか悪くなったりするんですね!
自分もレプリカのACOGに付けようか迷っている所なんですよ(笑)
でも被弾するのこわいし…
Posted by G・M dynamics at 2014年12月16日 11:27
≫ G・M dynamics 様
コメントありがとうございます。
確かに光学機器への被弾はむしろ実戦ではなくサバイバルゲームだからこそ恐ろしい気がしますよね......
撃った側、撃たれた側とも嫌な思いをするのは目に見えていますし。
対BB弾程度ならキルフラッシュで十分かと思いますが、キルフラッシュは視界だけでなく外装の印象も大きく変えてしまいますので好みが分かれますよね。
以前warriors様が紹介していたようですが、携帯電話液晶向けの対衝撃フィルムなどを対物レンズ側へ切って貼ってみてはいかがでしょう?
コメントありがとうございます。
確かに光学機器への被弾はむしろ実戦ではなくサバイバルゲームだからこそ恐ろしい気がしますよね......
撃った側、撃たれた側とも嫌な思いをするのは目に見えていますし。
対BB弾程度ならキルフラッシュで十分かと思いますが、キルフラッシュは視界だけでなく外装の印象も大きく変えてしまいますので好みが分かれますよね。
以前warriors様が紹介していたようですが、携帯電話液晶向けの対衝撃フィルムなどを対物レンズ側へ切って貼ってみてはいかがでしょう?
Posted by ざき at 2014年12月16日 22:58
レス、ありがとうございます!
なるほどです。携帯用の保護フィルムですか!その手がありましたか。ありがとうございます。
なるほどです。携帯用の保護フィルムですか!その手がありましたか。ありがとうございます。
Posted by G・M dynamics at 2014年12月17日 09:45
ネジが右側に付け替えられてるのって右構えだからだったのですね…(@_@)
自分いつも左構えなのにミリフォトの真似してネジ右にしちゃってました…
左構えなら替える必要性なかったのか…orz
自分いつも左構えなのにミリフォトの真似してネジ右にしちゃってました…
左構えなら替える必要性なかったのか…orz
Posted by punchdrunker at 2014年12月18日 23:24
>punchdrunker様
左から右へネジを移す理由は推測の域を出ませんが、右にあると装備を着込んで胸元で構えてみると邪魔になりませんか?
現場で何が求められてそのスタイルになったのかを考えてミリフォトの真似をしてみると一見おかしなカスタムのようでも意味があったりしますし、基本はホンモノを参考にしつつ自分が使いやすいように組み替えたほうがより”それらしい”装備になると思いますよ!
左から右へネジを移す理由は推測の域を出ませんが、右にあると装備を着込んで胸元で構えてみると邪魔になりませんか?
現場で何が求められてそのスタイルになったのかを考えてミリフォトの真似をしてみると一見おかしなカスタムのようでも意味があったりしますし、基本はホンモノを参考にしつつ自分が使いやすいように組み替えたほうがより”それらしい”装備になると思いますよ!
Posted by ざき at 2014年12月19日 00:28
こんにちは
素朴な質問何ですが、acogってm14 ebr やm39 emrに取り付けられることってありますか?
素朴な質問何ですが、acogってm14 ebr やm39 emrに取り付けられることってありますか?
Posted by コテ太郎 at 2019年05月05日 09:02